在宅で書類を電子化するスキャナーの選び方|契約書・領収書・名刺を4つの軸で選ぶ

在宅で書類を電子化するスキャナーの選び方|契約書・領収書・名刺を4つの軸で選ぶ PC・周辺機器

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在宅で書類を電子化するスキャナーの選び方|契約書・領収書・名刺を4つの軸で選ぶ

副業や在宅の仕事を始めると、契約書・領収書・名刺といった紙の書類が思いのほかたまります。確定申告に向けて経費のレシートを保管し、取引先からもらった名刺を整理し、締結した契約書を控えておく。紙のまま積み上げると、どこに何があるか分からなくなり、必要なときに探す時間ばかりが増えていきます。

そこで役立つのが、書類をデータに変えるスキャナーです。ただ、ひとくちにスキャナーといってもタイプが分かれていて、選び方を知らずに買うと「思っていた使い方ができない」ということが起きます。この記事では、在宅で書類を電子化するスキャナーを、4つの軸に分けて選ぶ順番で整理します。

電子化すると何が変わるか

先に、なぜスキャナーで電子化するのかをはっきりさせておきます。紙をデータにする目的は、大きく2つです。

1つは、探す時間をなくすことです。データ化してファイル名やフォルダで整理すれば、「去年のあの領収書」を数秒で開けます。文字を検索できる形式(後述のOCR)で保存すれば、書類の中身の言葉からも探せます。

もう1つは、確定申告や帳簿の保存に備えることです。副業でも一定の所得が出れば確定申告が必要になり、領収書などの証ひょうを保存する義務があります。紙の代わりに電子データで保存できる制度もあり、机の上の紙を減らせます。開業や申告まわりの前提を知っておきたい人は、副業で開業届は出すべきかもあわせて読んでみてください。制度の細かな要件は変わることがあるため、保存方法は国税庁など公的な情報で最新を確認してください。

軸1:タイプを最初に決める

スキャナー選びは、まずタイプを決めるところから始まります。ここを外すと、他のスペックがどれだけ良くても使い勝手が合いません。在宅の書類整理では、次の3タイプが候補になります。

シートフィード型は、原稿を給紙口にセットして自動で送り込みながら読み取るタイプです。契約書・領収書・名刺のように「枚数が多い平らな紙」を一気にデータ化するのが得意で、在宅の書類整理の中心になります。

オーバーヘッド型(スタンド型)は、台に置いた原稿を上からカメラで撮るタイプです。本や厚みのある冊子、ホチキス留めの資料など、シートフィードに通しにくい原稿を、開いたまま傷つけずに読み取れます。

ハンディ型やスマホアプリは、ごくたまに数枚だけ取り込めれば十分、という人向けです。枚数が増えると手間がかかるので、日常的に書類を電子化するなら力不足になりがちです。

在宅で契約書や領収書を継続的に片づけたいなら、軸の中心はシートフィード型です。次に紹介するのが、その代表的な1台です。

このScanSnap iX1300は、原稿を上から送る「Uターンスキャン」で毎分30枚・60面の連続読み取りに対応し、最大20枚までまとめてセットできます。前面から差し込む「リターンスキャン」に切り替えると、名刺やカード、厚さ2mmまでの原稿も読めるので、平らな書類も小さな原稿も1台でこなせます。読み取ったデータは専用アプリ「ScanSnap Home」で文書・名刺・レシート・写真に自動で仕分けされ、Wi-Fiにも対応しています。まさに在宅の書類整理を想定した作りです。

軸2:両面と連続読み取りができるか

タイプの次に見るのが、両面読み取り連続読み取りです。ここが枚数の多い書類では効いてきます。

契約書や資料は裏面にも印刷や署名があることが多く、片面ずつ裏返して2回スキャンするのは手間です。両面同時に読み取れれば、その手間が半分になります。先ほどのiX1300は、A4カラーの両面原稿を5秒で読み取れるとされています。

連続読み取りは、複数枚をセットして自動で送り込む機能です。レシートを何十枚もためてしまったときほど、1枚ずつ手で置き換える方式との差が大きく出ます。枚数が多い人ほど、ここを優先してください。

軸3:解像度・ファイル形式・OCR

3つ目の軸は、読み取ったデータの中身です。見るべきは3点あります。

解像度は、細かい文字がつぶれずに読めるかを左右します。契約書の小さな注記まで残したいなら、ある程度の解像度が必要です。

ファイル形式は、PDFに対応しているかをまず確認します。書類の保管はPDFが扱いやすく、複数ページを1つのファイルにまとめられます。

OCR(文字認識)は、画像として取り込んだ書類の文字をデータとして読み取り、あとから検索できるようにする機能です。これがあると「この単語が入った書類」を探せるので、量が増えるほど価値が出ます。

本や厚みのある資料もまとめて電子化したい場合は、上から撮るオーバーヘッド型が候補になります。

このWJ1004はスタンド型で、A4対応・500万画素(2592×1944px)で読み取り、折りたたむと約300gと軽量です。対応ファイルはPDFのほかJPG・TIF・PNGなどで、OCR機能も搭載しています。USB給電で動くので、電源まわりもすっきりします。シートフィードに通しにくい本や冊子を、開いたまま撮りたい人の選択肢になります。入口価格帯なので「まず安く試したい」場合の一台としても向いています。

軸4:保存とクラウド連携

最後の軸が、読み取ったデータをどこにためるかです。パソコンに保存するだけでなく、クラウドサービスに直接送れると、外出先のスマートフォンからも見返せます。iX1300はワンタッチでクラウドに連携でき、パソコンを立ち上げずに保存する使い方もできます。

保存先を最初に決めておくと、あとから「どこに入れたか分からない」を防げます。フォルダの分け方(年ごと・取引先ごとなど)も、電子化を始める前に決めておくと迷いません。

そして電子化のあとに残るのが、元の紙をどう処分するかという問題です。契約書や領収書には氏名・住所・口座番号が載っているので、そのまま捨てるのは避けたいところです。日中の在宅時間に使うことを踏まえた選び方は家庭用シュレッダーの選び方(静かに、安全に処分する)にまとめています。

スマホアプリで足りる場合もある

念のため補足すると、取り込む枚数がごく少ない人は、スマートフォンの無料スキャンアプリでも用が足りることがあります。月に数枚のレシートを撮るだけなら、まずアプリで試してから、追いつかなくなったらスキャナーを検討する、という順番でも構いません。

一方で、紙の書類を「印刷する側」の道具選びで迷っているなら、家庭用プリンターの書類向けの選び方が参考になります。読み取り(電子化)と印刷は別の道具なので、必要な方から揃えてください。なお、副業の書類整理は住民税など申告まわりとも関わります。会社に知られたくない事情がある人は、副業が住民税で会社にバレる仕組みと対策も確認しておくと安心です。

まとめ

  • 在宅で契約書・領収書・名刺を電子化するなら、まずタイプを決める。枚数が多い平らな書類の中心はシートフィード型、本や厚物はオーバーヘッド型
  • 両面・連続読み取りは枚数が多い人ほど効く。裏面もある書類は両面同時が手間を減らす
  • 解像度・PDF対応・OCRで、あとから探せるデータにする
  • 保存先とクラウド連携を先に決めておくと、電子化したのに見つからない、を防げる
  • ごく少数ならスマホアプリから試し、追いつかなくなったらスキャナーへ

※価格やスペックは記事作成時点で参照した商品情報にもとづきます。制度や保存要件は変わることがあるため、最新の内容は各商品ページと公的機関の情報でご確認ください。

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