後付けアームレスト(肘置き)の選び方|腕の重さを預ける4つの軸

後付けアームレスト(肘置き)の選び方|腕の重さを預ける4つの軸 デスク環境

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後付けアームレスト(肘置き)の選び方|腕の重さを預ける4つの軸

在宅ワークで肩がこる、腕がだるい。その原因が「腕の重さを肩で支え続けていること」にある場合、キーボードを打つと肩が痛いでも書いたとおり、効くのは打ち方を変えることではなく、腕をどこかに預けてしまうことです。

預け先のひとつがアームレスト(肘置き)です。ただ、今使っている机や椅子に肘掛けが付いていないことは珍しくありません。そこで登場するのが、あとから机や椅子に取り付ける「後付けアームレスト」です。今の机や椅子を買い替えずに、肘・前腕の支えだけを足せるのが利点です。この記事では、後付けアームレストを選ぶときに見る4つの軸を整理します。

そもそも後付けアームレストは何をするものか

やることは単純です。宙に浮いている前腕や肘を、下から支える面をつくる。それだけです。

前腕が支えられていないと、腕の重さ(片腕でおよそ数キロあります)は肩がぶら下げて支えることになります。ここに肘や前腕を乗せる場所ができると、その重さは机や椅子が持ってくれます。肩の仕事が減る、という理屈です。

似た製品に「デスクエクステンダー(天板拡張)」がありますが、あれは作業面そのものを手前に広げる道具で、目的が少し違います。天板を広げれば結果的に前腕を乗せる余地も増えますが、肘・前腕を支えることに絞るなら、肘置きに特化したタイプを選ぶほうが迷いません。逆に「作業スペースそのものが足りない」という悩みが主なら、拡張系のほうが向くこともあります。自分の悩みが「腕を預ける場所がない」のか「物を置く場所がない」のか、そこを分けて考えると製品を選びやすくなります。

軸1|取付方式:机にはさむか、椅子側か

後付けの方式は大きく2つあります。

ひとつは机の天板にクランプ(万力)ではさむ方式です。穴あけ不要で、天板の縁に固定します。今ある机をそのまま使えるので、最初の一台はこちらが選びやすいです。

もうひとつは椅子の肘掛け部分に固定する方式です。椅子側で腕を受けたい人向けですが、椅子の形を選びます。まずは机クランプ式から試すのが無難で、この記事で紹介するのもクランプ式です。

クランプ式の利点は、天板に穴をあけずに取り付けられることと、取り外しが簡単なことです。賃貸や共用のデスクでも使えますし、使わない日は外しておけます。一方で、天板の縁に桟(さん)や引き出しのレールが張り出していると、クランプがうまくはさめないことがあります。取り付けたい場所の縁が平らでフラットかどうかは、買う前に見ておきたいところです。

軸2|高さと前後の調整、可動域

ここが一番大事な軸です。というのも、肩が痛い記事でも触れたとおり、高さが合っていないと腕は預けられないからです。高すぎれば肘を乗せたときに肩が持ち上がり、低すぎれば体が傾きます。基準は「肘を置いても肩が上がらない高さ」です。

だから、高さを調整できるかどうかを最初に確認します。加えて、前後左右に動かせると、キーボードとマウスの位置に合わせて微調整できます。

こちらは机にクランプ式で取り付ける可動式のアームレストです。高さは5段階で固定でき、アーム部分は前後左右に動かせると記載されています。サイズは幅404×奥行108×高さ113〜174mm、重量は930g、肘を乗せるリストレスト部分の耐荷重は約5kgとされています。左右対称の形なので右腕・左腕どちらにも使え、日本語の取扱説明書が付きます。まず1本を可動式で試したい、という人の基準機になります。

軸3|天板の厚みや椅子への適合

クランプ式は「はさめること」が前提なので、自分の机の天板にクランプが対応しているかを必ず見ます。天板が厚すぎる・薄すぎる、あるいは縁に桟や引き出しがあってはさめない、というのは後付けでよくあるつまずきです。

商品ページには対応する天板の厚みや、必要な奥行きが書かれていることが多いので、購入前にメジャーで自分の天板を測っておくと確実です。机そのものの奥行きが足りていないと感じるなら、デスクの奥行きは何センチ必要かもあわせて確認しておくと、置き方の見直しにつながります。

軸4|耐荷重と、支え方(点か面か)

腕の重さを預けるのですから、耐荷重は見ておきたい数字です。あわせて、どのくらいの面積で支えるかも使い心地を左右します。

小さく肘だけを乗せる点で支えるタイプは、省スペースで離席時にも邪魔になりにくいのが利点です。

こちらは30×15cmとコンパクトで、左右180度回転すると記載されています。工具不要で設置でき、離席のときは回して逃がせます。マウス操作や書き物のときに片腕をさっと預けたい、という使い方に向いています。

一方で、前腕全体を面で受けたいなら、大きめの肘置き台タイプがあります。

こちらは65×25cmと大型で、前腕をしっかり面で預けられます。クランプ式で机を傷つけず、使わないときは折りたためると記載されています。肘先だけでなく前腕全体を乗せたい人、机の作業スペースも広く保ちたい人向けの選択肢です。

片腕だけか、両腕そろえるか

もうひとつ迷いやすいのが、片腕分だけ用意するか、左右そろえるかです。

マウス操作が多くて右腕だけがだるい、という人は、まず片腕分から始めても十分です。実際に使ってみて、反対側もほしいと感じたら足せばよいので、いきなり2本そろえる必要はありません。左右対称の形をした製品なら、1本を右にも左にも付け替えられるので、試してから決めやすくなります。

反対に、キーボードを両手で長時間打つ作業が中心なら、前腕を左右とも預けられたほうが肩は楽になります。この場合は、大きめの面で前腕全体を受けるタイプを1つ置くか、左右に1本ずつ付けるかのどちらかを検討します。机の上でどれだけ幅を使えるかと相談しながら決めるとよいでしょう。

座り方が崩れていると、肘置きだけでは足りない

最後に注意点です。アームレストは「腕の重さの預け先」をつくる道具であって、座り姿勢そのものを直すものではありません。

椅子の座面が高すぎて足が浮いている、背もたれが体を支えていない、といった状態だと、肘置きを足しても根本のだるさは残りがちです。腕の預け先を整える前に、まず椅子側を見直したい場合は、腰が痛いときの椅子の調整から触る順番を確認してみてください。土台が整ってはじめて、肘置きが効いてきます。

まとめ

  • 後付けアームレストは、宙に浮いた前腕・肘を支えて、腕の重さを肩から机・椅子へ移す道具
  • 選ぶ軸は4つ。①取付方式(机クランプか椅子側か)②高さ・前後の調整と可動域 ③天板の厚み・奥行きへの適合 ④耐荷重と支え方(点か面か)
  • 「肘を置いても肩が上がらない高さ」に合わせられるかが最重要。だから高さ調整の有無をまず見る
  • 座り姿勢が崩れているなら、肘置きの前に椅子側の調整を先に

※価格やスペックは記事作成時点で参照した商品情報にもとづきます。最新の内容は各商品ページでご確認ください。

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