卓上扇風機の選び方|USBで静音のデスクファンを会議中も止めずに使う

卓上USB扇風機は静音で選ぶ|会議中でも気にならないデスクファンの4つの見極め方 在宅ワーク術

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卓上扇風機の選び方|USBで静音のデスクファンを会議中も止めずに使う

夏のデスクワークで、手元にもう少し風がほしい。そう思って卓上扇風機を探し始めると、種類が多すぎて何を基準に選べばいいか分からなくなります。とくに在宅ワークでは、オンライン会議中に扇風機の「ブーン」という音がマイクに乗らないか、という点が見落とされがちです。

デスクに常設して1日中まわす扇風機は、まず静音性から選ぶのがおすすめです。この記事では、USBで使えるデスク用の卓上扇風機を選ぶ4つの軸を、静音性を中心に整理します。あわせて騒音値(dB)の読み方と、買ったあとに効いてくる電気代・お手入れまで見ていきます。

なぜデスク用は「静音性」を最優先にするのか

据え置きの卓上扇風機は、リビングで一時的に使う扇風機とは使い方が違います。顔や首元の近く、それも耳のすぐそばで長時間まわし続けるからです。距離が近いぶん、同じ風量でも羽やモーターの音は大きく聞こえます。

在宅ワークならもう一つ理由が加わります。オンライン会議です。パソコンのマイクは、打鍵音や生活音と同じように扇風機の動作音も拾います。会議のたびに扇風機を止めるのでは、暑さ対策になりません。だからこそ、動かしっぱなしでも気にならない静かさが最初の条件になります。

静かさを見分ける手がかりは2つ、モーターの種類と、製品に書かれた騒音値(dB)です。まず騒音値の読み方から整理します。

静かさを「dB」で比べるときの読み方

製品表記のdBは、比べるための目印として使う

商品ページに「◯dB」と書かれていることがあります。この数字は静かさを保証するものではありませんが、同じ用途の製品どうしを並べたときの目印にはなります。表記のある製品のほうが比較の土台を持てる、というくらいの受け止め方がちょうどいいでしょう。

気になるかどうかは「部屋の静かさ」との差で決まる

押さえておきたいのは、同じ扇風機でも、部屋が静かなほど音は目立つということです。環境省が公開している騒音の目安(全国環境研協議会 騒音小委員会)という図では、図書館の館内が40dB のあたり、銀行や役所の窓口周辺が50dB台のあたりに置かれています。作業部屋が図書館に近い静かさなら、同じ扇風機でも「聞こえてしまう」側に回るということです。

つまり考えるべきは、とにかく静かな製品を探すことよりも、風量を落としたときにどこまで音を下げられるかです。

なお測定条件(マイクとの距離、風量、部屋の環境)はメーカーごとに違うため、別メーカーの数字を厳密に比べることはできません

選ぶときに見る4つの軸

① 静音性:DCモーターと騒音値をチェックする

静かな扇風機を選ぶ手がかりになるのが、DCモーターを採用しているかどうかです。DCモーターは弱い風でこまやかに回転を落とせるため、低速時に音が小さくなりやすいという特徴があります。デスク用に「弱風でそっとまわす」使い方をするなら、DCモーター搭載のモデルが向いています。

一方、ACモーターのモデルは価格が抑えられている傾向があります。短時間だけ使い、近くで通話をしない用途ならACモーターでも困りません。ここでDCをすすめるのは、「耳の近くで長時間・弱風でまわす」というデスク用の条件があるからです。

もうひとつの手がかりが騒音値です。後半で紹介するモデルには20dbの静音とうたわれているものがあります。

② 風量調整と首振り:弱風の細かさが効く

デスク用では、最大風量よりも弱風をどれだけ細かく調整できるかのほうが日常的に効きます。風量が2段階しかないと、「弱すぎて涼しくない/強すぎて紙が飛ぶ」の間で妥協することになります。4段階、5段階と刻めるモデルなら、その日の気温や作業内容に合わせて心地よい一点を選べます。

首振り(角度調整)も確認したい点です。左右の自動首振りがあれば風が一点に当たり続けず、体の乾燥や冷えすぎを防げます。上下の角度を手で変えられるモデルなら、顔ではなく手元や首元だけに風を送る、といった狙いも付けられます。

③ クリップ式か自立式か:デスクの置き場所で決める

卓上扇風機には、台座で置く自立式と、モニターや棚のふちに挟むクリップ式があります。基準はデスクにどれだけ余白があるかです。

書類やキーボードで天板が埋まりがちならクリップ式が省スペースです。台座付きで安定して置きたいなら自立式が扱いやすくなります。台座とクリップを付け替えられる2WAY設計なら、置き場所を後から変えても対応できます。

意外と効くのが、買う前に置き場所の寸法を測っておくことです。モニターの脇に置くなら幅と高さ、クリップで挟むなら挟む板の厚みを実測し、商品ページの本体サイズと突き合わせてください。「置いたら画面にかかった」「クリップが天板の厚みに届かなかった」という失敗は、この一手間でほぼ防げます。

④ 充電式かUSB給電か:使う時間で選ぶ

給電方式は大きく3つ、コンセント式・USB式・乾電池式に分かれます。デスク用ではUSB式が扱いやすく、コンセント式は据え置きの大型、乾電池式は屋外や持ち出し向きと考えると整理しやすくなります。

USB式のなかでも、内蔵バッテリーで動く充電式と、つなぎっぱなしの給電専用に分かれます。デスクに固定して長時間まわすなら、つなぎ続けるほうが充電残量を気にせず使えます。持ち運びも兼ねたい場合は、バッテリー容量と連続使用時間を確認しておきましょう。

静音・多機能をまとめて満たす1台

4つの軸を1台で押さえたいときに候補になるのが、DCモーターのクリップ扇風機です。

このモデルはDCモーターで、風量は5段階に調節できます。弱風を細かく選べるので、デスク用の「そっとまわす」使い方に合います。左右の自動首振りに対応し、台座付きで自立させることも、クリップで挟むこともできる作りです。給電はDC5Vで、12時間の連続稼働ができるとされています。本体は約570gです。

長く使いたいなら大容量バッテリーのモデル

コードを机に這わせたくない、充電して1日中まわしたいという場合は、バッテリー容量の大きい充電式が向いています。

こちらもDCモーターで、風量は4段階に調整できます。10000mAhの大容量バッテリーを内蔵し、低速なら最大約30時間の連続使用ができるとされています。角度は720°調整できると記載され、手元だけに風を送るといった向き合わせがしやすくなっています。本体は約413gと軽めです。

静かさを数値で選びたいなら

騒音値を明記したモデルを基準にすると、比較が分かりやすくなります。「とにかく静かさを優先したい」という人向けです。

このモデルは20dbの静音をうたい、角度は360度調整できると記載されています。風量は4段階で、5000〜10000mAhの大容量バッテリーを内蔵する充電式です。

エアコンと併用して体感温度を下げる

卓上扇風機は、単体で部屋を冷やす道具ではありません。エアコンで室温を下げたうえで、扇風機で体の周りの空気を動かし、体感温度を下げるという併用が基本です。逆に言えば、風が体に当たっていない時間帯は、回していても体感はほとんど変わりません。

環境省のクールビズの解説(適切な室温管理について)では、体感温度を左右する温熱環境要素として「代謝量」「着衣量」「気温」「熱放射」「風(気流)」「湿度」の6つが挙げられています。気温だけでなく風も体感を決める要素として並んでいるわけで、室温を下げきらなくても風を当てれば涼しく感じられる、という理屈です。ちなみに同ページによると、クールビズの「28℃」という数字は、労働安全衛生法の事務所衛生基準規則が「室の気温が18度以上28度以下」になるよう努めることを定めている点が根拠のひとつになっています。

この使い方には電気代の面でも利点があります。体感温度を下げられれば、エアコンの設定温度を下げすぎずに済むからです。冷房の効率を上げる工夫は在宅ワークの電気代を抑える方法に、夏冬を通したデスク周りの体感温度の整え方は在宅ワークの寒さ・暑さ対策にまとめています。

足元やデスク全体が暑いときの対策全般は在宅ワークで足元やデスクが暑いときの対策に、風を顔に当て続けると目が乾きやすい点は目が疲れない環境づくりにまとめています。

買ったあとに効いてくる3つのこと

電気代は「つけっぱなしでも気にならない」桁

USB給電の卓上扇風機は、パソコンのUSBポートやスマートフォン用の充電器からまかなえる電力で動きます。1台目に紹介したモデルも給電はDC5Vと記載されています。エアコンや電気ストーブのような、契約アンペアを気にする機器とは桁が違うと考えて差し支えありません。

つまり、電気代を理由に使用を我慢する必要はほとんどないということです。

お手入れは季節の変わり目に1回

羽やカバーにホコリがたまると風量が落ち、モーターに負荷がかかって動作音が大きくなることがあります。買ったときは静かだったのに最近うるさい、という場合、故障ではなくホコリが原因のこともあります。

目安は季節の変わり目に1回、夏だけ使う人はしまう前に1回です。手順は①必ず電源を抜く、②カバーと羽を外す、③歯ブラシや乾いた布でホコリを落とす、④乾かしてから組み立てる、の4ステップ。分解の可否と外し方はメーカーによって違うので、必ず取扱説明書に従ってください。分解できないタイプは、エアダスターで隙間のホコリを落とします。

充電式は「充電する場所」を決めておく

バッテリーを内蔵した充電式を選ぶなら、充電中の置き場所も決めておきたいところです。製品評価技術基盤機構(NITE)の製品安全情報マガジン Vol.385「携帯用扇風機の事故」(2021年7月27日)では、充電中に内蔵のリチウムイオンバッテリーが内部ショートして異常発熱し、本体と周辺を焼損した火災事例が紹介されています。

同マガジンは、充電は「様子が見え、体から離れた場所であって、燃えやすいものが周囲にない場所」で行うよう呼びかけており、枕元での充電は周囲に可燃物が多く大変危険だとしています。デスクで使う場合も、書類の山やティッシュ箱の上ではなく、天板の空いた場所で充電するようにしてください。廃棄するときも、自治体の指示に従うことが求められています。

よくある疑問

Q. 会議中も回したままで大丈夫ですか。
A. 風量を落としたうえで、風が直接マイクに当たらない向きにするのが基本です。音そのものより、風がマイクに吹き付けて生じるノイズのほうが目立つ場合があります。会議で拾ってしまう音全般の減らし方はWeb会議の生活音を減らす方法にまとめています。

Q. サーキュレーターと卓上扇風機、どちらを買うべきですか。
A. 目的が違います。卓上扇風機は体に風を当てて涼しくするもの、サーキュレーターは部屋の空気を循環させるものです。手元を涼しくしたいなら前者、エアコンの効きムラを直したいなら後者が本筋です。運転音の考え方は静音サーキュレーターの選び方で整理しています。

Q. パソコンのUSBポートから給電しても平気ですか。
A. USB給電対応の製品なら問題ありませんが、ノートパソコンのバッテリーを消費する点は意識しておきましょう。デスクに常設するなら、ACアダプター側から給電するほうが安定します。

参照した公式情報(取得日: 2026-09-05)

まとめ

  • デスクに常設する卓上扇風機は、耳の近くで長時間まわすため、まず静音性から選ぶ
  • 静かさの手がかりは「DCモーターかどうか」と「騒音値(dB)の表記」の2つ。dBは保証ではなく比較の目印
  • 選ぶときは①静音性 ②風量調整と首振り ③クリップ式か自立式か ④充電式かUSB給電か、の4軸で見る
  • 買う前に置き場所の寸法を測っておくと、サイズやクリップ幅の失敗を防げる
  • エアコンと併用して体感温度を下げると、冷房の効率も上げられる
  • ホコリは動作音が大きくなる原因になる。お手入れは季節の変わり目に1回で足りる
  • 充電式を選ぶなら、充電中は燃えやすいものが周りに無い場所に置く(NITEの注意喚起)

※価格やスペックは記事作成時点で参照した商品情報にもとづきます。最新の内容は各商品ページでご確認ください。

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