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複数人の会議用スピーカーフォンの選び方|1人のヘッドセットとは選ぶ軸が違う
会議室に数人で集まって、相手先とオンラインでつなぐ。このとき、ノートパソコンの内蔵マイクだけで進めると、画面から遠い席の人の声が相手に届かなかったり、逆に相手の声が全員に聞こえなかったりします。1人で会議するときのヘッドセットとは、必要な機材が変わってきます。
複数人が同じ部屋から参加する会議では、テーブルの中央に置いて全員の声を拾い、全員へ音を返す「会議用スピーカーフォン」が向いています。この記事では、ヘッドセットとの使い分けを整理したうえで、複数人向けのスピーカーフォンを選ぶときに見る4つの軸と、価格帯ごとの製品例を紹介します。
まず、1人ならヘッドセット・複数人ならスピーカーフォン
機材を選ぶ前に、自分の会議のかたちを確かめておきます。
1人で参加する会議は、口元にマイクが来るヘッドセットが基本です。自分の声だけをはっきり拾い、まわりの音を相手に届けにくいのが利点です。在宅で1人、というスタイルならこちらが向きます。ヘッドセットの装着で耳や頭が痛くなる場合の対処は、在宅ワークでヘッドセットの耳が痛いときも参考にしてください。
複数人が同じ部屋から参加する会議は、1人ずつヘッドセットを着けるわけにはいきません。ここでスピーカーフォンの出番です。テーブルの中央に1台置き、全員の声をマイクで拾って相手に送り、相手の声をスピーカーで全員に返します。マイクとスピーカーが一体になっているので、机の上もすっきりします。
つまり選ぶ基準は「何人が、どんな部屋で使うか」です。ここが決まると、次の4つの軸がぐっと見やすくなります。
なお、自分1人で参加する会議が中心なら、選ぶ軸はヘッドセット側の話になります。接続・片耳/両耳・マイクの決め方は在宅の会議用ヘッドセットの選び方で整理しています。
複数人向けを選ぶ4つの軸
軸1|全指向性マイクと集音範囲(対応人数)
複数人で使うスピーカーフォンでいちばん大事なのが、あらゆる方向の声を拾える「全指向性(360°)マイク」かどうかです。テーブルを囲んで座ると、話す人の方向はバラバラになります。特定の向きしか拾えないマイクだと、端の席の声が小さくなります。
製品ページには「360°集音」「全指向性マイク」「◯人まで対応」といった表記があります。参加する人数に対して余裕のある対応人数の製品を選ぶと、声の取りこぼしが減ります。
軸2|エコー・ノイズキャンセル
同じ部屋でスピーカーとマイクが近いと、スピーカーから出た相手の声をマイクが拾い直し、相手側で自分の声が響いて聞こえる「エコー(ハウリング)」が起きやすくなります。これを抑えるのがエコーキャンセリングです。あわせて、空調やキーボードの音などの雑音を減らすノイズキャンセリング(ノイズリダクション)があると、会話が聞き取りやすくなります。会議用をうたう製品はこの2つを備えていることが多いので、表記を確認しておきます。
軸3|接続はUSBかBluetoothか
パソコンとのつなぎ方は、大きくUSB接続とBluetooth接続があります。USBはケーブルを挿すだけで安定しやすく、会議室の据え置きに向きます。Bluetoothはケーブルがなく、置く場所を選ばないのが利点です。両方に対応した製品なら、据え置きでも持ち回りでも使い分けられます。会社から支給されたパソコンでBluetoothが使えない、といった事情があるなら、USBに対応しているかを先に見ておくと安心です。
軸4|複数台の連結と会議室の広さ
広い会議室や大人数になると、1台では全員の声を拾いきれないことがあります。このとき役立つのが、専用ケーブルで2台をつなぐ「連結機能」です。連結すると集音範囲が広がり、対応できる人数も増えます。将来、参加人数が増えそうなら、連結に対応した製品を選んでおくと、買い替えずに拡張できます。
価格帯で見る製品例
ここからは、上の4つの軸に沿って、小規模から広い会議室まで段階的に3台を挙げます。数値は各商品ページに記載の内容にもとづきます。
まず基準にしたい定番|Anker PowerConf
最初の1台として基準にしやすいのが、Anker PowerConfです。
13,990円 (税込・2026-07-25時点)
★4.61(レビュー157件)|アンカー・ダイレクト楽天市場店
全指向性マイクで360°の声を拾い、エコーキャンセリングや残響抑制、ノイズリダクションを備えています。特徴的なのがオートゲインコントロールで、声の大きさや本体までの距離に関係なく音量を最適化し、相手側に均一な音量で声を届けると説明されています。テーブルを囲む複数人で、声の大小がまちまちでも整えやすい作りです。接続はUSB-CとBluetooth 5.0の両対応。6,700mAhのバッテリーを内蔵し、24時間連続使用に対応、持ち運び用のトラベルケースも付属します。会議室に据え置いても、別室へ持ち運んでも使える、汎用性の高い1台です。
連結で人数を伸ばせる中価格帯|EMEET M0Plus
もう少し価格を抑えつつ、人数の拡張も見据えたいときの選択肢がEMEET M0Plusです。
5,599円 (税込・2026-07-25時点)
★4.69(レビュー29件)|EMEET 公式ストア
4つのAIマイクで360°全方向の音を拾い、3Wのスピーカーを搭載します。エコーを除去し背景ノイズをフィルタリングする音声処理に加え、専用の連結ケーブルで2台をつなぐと16名まで対応できると記載されています。接続はUSB-CとBluetoothに対応。まずは1台で小規模に使い、参加者が増えたら2台目を足して広げる、という段階的な使い方ができます。
広い会議室・大人数に|EMEET Luna Plus
参加人数が多く、部屋も広いなら、マイク数の多いEMEET Luna Plusが候補になります。
9,999円 (税込・2026-07-25時点)
★4.75(レビュー8件)|EMEET 公式ストア
8つの全指向性マイクを内蔵し、360°全方向の声を拾って10人まで対応すると説明されています。ノイズリダクションやエコーキャンセリング、双方向通話に対応し、立っていても座っていても聞き取りやすい音質をうたっています。接続はUSB/Bluetooth/Dongleに対応し、連結機能でさらに人数を広げることもできます。大きめの会議室で、端の席まで声を届けたいときに向く1台です。
「声が届かない」は機材だけの問題ではない
スピーカーフォンを入れても、相手に声が届きにくい・こちらの声が聞き取りにくいと感じることがあります。原因は製品性能だけでなく、置き場所や設定、通信環境にあることも少なくありません。買い替える前に確認したい点は、オンライン会議で声が聞き取りにくい・マイクの音が小さいときの直し方にまとめています。
また、生活音やまわりの雑音が相手に入ってしまう場合は、マイクの位置やミュートの使い方で減らせることもあります。Web会議の生活音を減らす方法もあわせてどうぞ。会議で映像も使うなら、カメラとマイクの選び方を整理したウェブカメラの選び方も役立ちます。
会議以外の時間に、まわりの音を遮って作業に集中したい場合は、選ぶ道具が変わります。在宅で集中するためのノイズキャンセリングイヤホンの選び方もあわせてどうぞ。
まとめ
- 1人ならヘッドセット、複数人が同じ部屋から参加するなら会議用スピーカーフォンが向く
- 選ぶ軸は「全指向性マイクと集音範囲(対応人数)」「エコー・ノイズキャンセル」「USB/Bluetoothの接続」「連結機能と会議室の広さ」の4つ
- まずは全指向性・エコー/ノイズ対策・USBとBluetooth両対応の定番から。人数や部屋の広さに合わせて、連結対応やマイク数の多いモデルを選ぶ
- 「声が届かない」は機材以外の原因もあるので、買い替え前に置き場所・設定・通信も見直す
※価格やスペック、対応人数などは記事作成時点で参照した各商品ページの情報にもとづきます。最新の内容は各商品ページでご確認ください。


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