モニターアームの付け方|天板の裏を確認してから仮締めで進める手順

モニターアームの付け方|天板の裏を確認してから仮締めで進める手順 PC・周辺機器

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モニターアームが届いて箱を開けたところで、手が止まっていませんか。説明書には組み立ての図が並んでいるのに、いざ机に向かうと「この天板に挟んでいいのか」「どこまでネジを締めるのか」が分からない。取り付けでつまずくのは、たいてい部品の組み方ではなく、机側の条件と、作業の順番です。

この記事は、すでにアームを手元に持っている方に向けて、取り付け前に確認する机の3か所と、台座の位置決めから仮締め、アーム単体での動作確認、本締めまでの順番を整理します。どの製品を買うかという選び方はモニターアームの選び方にまとめてあるので、まだ買っていない方はそちらからどうぞ。

取り付け前に見るのは、机の3か所

説明書を読む前に、机を3か所だけ確認します。ここが合っていないと、組み立ててから外すことになります。

① 天板の厚み

クランプ式は天板を上下から挟んで固定するので、対応する厚みの範囲が製品ごとに決まっています。範囲は思っているより製品差が大きく、たとえば手元のアームの仕様に厚み20〜100mmと書かれていても、別の製品では10〜85mmということがあります。手持ちの製品の説明書か商品ページで、自分の天板が範囲に入るかを先に見てください。

参考として、サンワダイレクトのデスク選びの解説では、モニターアームを取り付けるデスクは天板の厚さが1.5cm以上あるものが適切とされています。薄すぎる天板は挟めても荷重が一点に集まりやすく、補強が必要になる場合があります。補強の考え方はモニターアームの選び方で扱っているので、ここでは深追いしません。

② 天板の裏側(桟・幕板)

見落としやすいのがここです。クランプは天板の縁から奥へ入り込む形で挟むため、天板の裏に何もない空間が必要になります。同じサンワダイレクトの解説では、クランプの挟む部分が5cm〜8cm程度離れているため、天板の裏側に8cm以上のスペースがあるデスクを選ぶ、という目安が示されています。

つまり、天板の裏に補強の桟が走っていたり、前面に幕板(目隠しの板)が付いていると、その位置ではクランプが下りません。机の下にもぐって、縁から手を入れてみてください。指がすっと奥まで入る場所が、クランプを下ろせる場所です。

③ 引き出し

天板の下に引き出しがあると、クランプの下側の金具とぶつかります。ぶつからなくても、引き出しを開けたときに当たることがあります。取り付けたい位置で、引き出しを一度いっぱいまで引き出して確認しておくと安心です。

なお、天板がガラスの机は避けてください。モニターアームを扱うメーカーの設置解説でも、デスクの材質がガラスの場合は設置できないと案内されています。

下は、こうした取り付け条件が商品仕様にはっきり書かれているクランプ式の一例です。VESA規格は75×75mmまたは100×100mm、総耐荷重10kg、取り付け対応デスクは天板厚み20から100mm・奥行き約80mmが確保できるデスク、と明記されています。これから同じような表記を自分の製品でも探すことになるので、読み方の見本としてご覧ください。

台座を置く位置を決める(中央とは限りません)

条件を確認したら、次はどこに台座を下ろすかです。ここを先に決めておくと、あとの作業が一度で終わります。

多くの方はモニターの真後ろ、つまり机の中央付近に付けようとします。ただ、アームは支柱から腕が伸びる構造なので、台座が中央にあると、画面を右に振ったときにアームが左に大きく張り出します。台座を左右どちらかにずらすと、可動域の余裕が生まれることがよくあります。

位置を決めるときに見るのは、次の3点です。

  • 支柱の後ろの余裕:壁にぴったり寄せた机だと、支柱を立てる数cmが足りないことがあります。先の解説でも、天板の奥行きが必要になるため60cm以上のデスクが目安として挙げられています。机の奥行きが心配な方はデスクの奥行きはどれくらい必要かもあわせてご覧ください
  • アームを伸ばす向き:画面を手前に引き出したいのか、横にどけたいのかで、台座を置く側が変わります
  • クランプが下りる場所:さきほど手を入れて確かめた、裏に何もない範囲の中に収まっているか

固定のしかたも、ここで決まります。天板を挟むクランプ式は、サンワサプライの解説によれば板状の天板であれば基本的に設置でき、天板に穴をあける必要がありません。一方のグロメット式は天板に穴をあけてボルトを通し、天板を挟み込む方式で、より強力に固定できるとされています。賃貸や共用の机で加工したくないならクランプ式、配線用の穴がすでに空いているならグロメット式、という分け方が現実的です。

下は、机の端に挟み込むクランプ固定と、机に穴を開けて差し込むグロメット固定の2通りが選べるガススプリング式の一例です。17〜32インチ・耐荷重9kgに対応し、上向き90°・下向き45°・左右90°・回転360°まで動かせると記載されています。

仮締めで組む:台座 → 支柱 → アームの順

位置が決まったら、いよいよ組み立てです。順番は台座、支柱、アームの順で下から積み上げます。多くの製品はお客様組み立て(ノックダウン組立式)なので、付属の六角レンチとプラスドライバーを手元に置いておきましょう。

ここでいちばん大事なのが、最初はすべて仮締めにしておくことです。仮締めとは、部品が落ちない程度に軽く締め、まだ手で動かせる状態を指します。

  1. クランプを決めた位置に当て、ハンドルを回して天板を挟みます。ここもまだ本締めにしません
  2. 支柱を台座に差し込み、垂直に立っているかを見ます。目視で傾いて見えるときは、天板が水平でないか、クランプの当たりが片寄っています
  3. アーム部分を支柱に取り付けます。高さは、あとで変えられる位置に置いておきます

最初から力いっぱい締めてしまうと、位置を数cm直したいだけでも全部ばらすことになり、ネジ山や天板の塗装を痛める原因になります。仮締めのまま垂直と水平を確認し、それから本締めへ進む。この順番だけで、やり直しの手間はかなり減ります。

モニターを載せる前に、アームだけ動かして確認する

仮締めまで終わったら、モニターを載せたくなるところですが、その前にひと手間かけます。何も載せていないアームを、動く範囲いっぱいまで一度動かしてみるのです。

軽い状態で動かすと、干渉するものがはっきり分かります。見るのは次の4つです。

  • 壁や窓枠に、アームの先や支柱が当たらないか
  • 引き出しを開けたときに、クランプや支柱とぶつからないか
  • 机の上のモニター台やスピーカー、照明と当たらないか
  • 電源ケーブルや映像ケーブルが、アームの可動を邪魔しない長さと取り回しになるか

ここで問題が見つかれば、台座はまだ仮締めなので、数分で置き直せます。モニターを載せてから気づくと、外して、下ろして、また持ち上げる作業が増えます。台座の位置を直せるのはこの段階まで、と考えておくと判断が早くなります。

モニターを載せて、本締めと高さ合わせをする

干渉がないことを確かめたら、モニターを取り付けます。

まず、モニターの背面にVESAプレート(付属の取り付け金具)を先に固定します。ディスプレイの背面のネジ穴はVESA規格で定められていて、多くは75×75mmか100×100mmです。もともと付いているスタンドは外しておきます。背面が作業しづらいときは、画面を下にして机の上にやわらかい布を敷き、寝かせた状態で作業すると安定します。

プレートを付けたら、アーム側の受け口に差し込んで固定します。モニターは見た目より重く、持ち上げながらネジを合わせる姿勢になるので、無理をせず、可能であれば2人で作業してください。落とすと、モニターも天板も傷みます。

載せ終わったら、いよいよ本締めです。

  1. クランプのハンドルを、天板がたわまない範囲でしっかり締めます
  2. 支柱とアームの接合部を締めます
  3. ガススプリング式の場合は、張力を調整します。製品によっては、ボルトを時計回りに回すと張力が上がり、反時計回りに回すと下がる仕組みになっています。画面が勝手に下がるなら張力を上げ、押しても上がりにくいなら下げます
  4. 最後に高さと角度を決めます

高さの合わせ方そのものはモニターの高さと目線の合わせ方で詳しく扱っています。アームにすると高さを自由に変えられるぶん、目線に対して合っているかを一度きちんと決めておくと、その後がラクになります。

仕上げに配線です。支柱にケーブルを通せる製品も多いので、可動域いっぱいに動かしても引っ張られない長さを残してまとめます。机全体の配線はデスクまわりの配線整理を参考にしてください。

それでも付かない・ぐらつくときの分かれ道

条件を確認しても付かない場合は、原因ごとに手が分かれます。

  • 天板が厚すぎる・薄すぎる:対応範囲の違う製品に替えるのが最短です。たとえば天板厚み10〜85mmに対応すると記載された製品もあり、範囲は製品ごとにかなり違います
  • 裏に桟や幕板がある:桟のない位置へずらせないか探し、無理なら天板に穴をあけるグロメット式へ切り替えます
  • 奥行きが足りない:机を壁から数cm離すだけで解決することがあります
  • 固定できたがぐらつく:締め付けが足りないか、天板がたわんでいます。天板側の対策はモニターアームの選び方にまとめています

下は、対応天板厚みが10〜85mm、VESA75×75mm・100×100mm、耐荷重約8kgと記載されたガススプリング式の一例です。仕様には、耐荷重は測定値であり保証値ではないという注記もあります。数値ぎりぎりを狙わず、余裕を持たせて考えるのが安全です。

どうしても机との相性が合わないときは、アームをあきらめて据え置きの台で高さを上げる方法もあります。穴あけも挟み込みも不要なので、賃貸や共用の机では現実的な選択肢です。→ モニター台の選び方

まとめ:付け方は「仮締め → 確認 → 本締め」

モニターアームの取り付けは、部品の組み方より順番で決まります。

  • 取り付け前に3か所:天板の厚みが対応範囲か、天板の裏に桟や幕板がないか、引き出しとぶつからないか。ガラス天板は避ける
  • 台座の位置を先に決める:中央とは限らず、左右にずらすと可動域に余裕が出る。支柱の後ろの余裕も見る
  • 仮締めで組む:台座 → 支柱 → アームの順に、手で動かせる状態のまま垂直と水平を確認する
  • 載せる前に空のまま動かす:壁・引き出し・机上の物・ケーブルとの干渉を洗い出す。置き直せるのはここまで
  • 載せてから本締め:VESAプレートを先に付け、固定してから締め、張力と高さを合わせる

この順番なら、途中で気づいてもやり直しが効きます。取り付けが終わったら、あとは高さと配線を整えるだけです。どの製品を選ぶかで迷っている段階の方は、モニターアームの選び方から確認してみてください。

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