モニター1枚と2枚で仕事効率はどう違う?効くのは「役割分担」がある仕事だけ

モニター1枚と2枚で仕事効率はどう違う?効くのは「役割分担」がある仕事だけ PC・周辺機器

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モニターを2枚にすると仕事が速くなる、という話はよく聞きます。一方で、実際に2枚にしたけれど結局やめた、という声も探せばすぐ見つかります。どちらも本当です。違いは、その人の仕事の中身にあります。

この記事では、モニター1枚と2枚で何が変わるのかを、効く仕事・効かない仕事に分けて整理します。そのうえで、2枚にする場合の現実的な組み方と、机が狭くて2枚置けない人の第3案まで紹介します。

2枚で速くなるのは「見る画面」と「書く画面」が分かれる仕事

モニターを2枚にする効果の正体は、画面の面積が2倍になることではありません。画面に役割分担が生まれることです。

  • 資料やWebページを見ながら、文章を書く
  • 元データの数字を照合しながら、表に入力する
  • オンライン会議の画面を見ながら、議事メモを取る

こうした、参照する対象と入力する対象が同時に存在する仕事では、1枚のモニターだとウィンドウの切り替えが延々と発生します。キー操作自体は一瞬でも、切り替えるたびに視線が探し直しになり、さっきまで見ていた数字を覚えておく短期記憶の負担が積み重なります。2枚あれば、見る画面と書く画面を固定できるので、この往復が丸ごと消えます。

1日の仕事のうち、参照しながら入力する時間がどれだけあるか。これが2枚にするかどうかの判定基準です。

1枚のままで変わらない仕事もある

逆に、1つの画面に没入する作業が中心の人は、枚数を増やしてもあまり変わりません。文章をひたすら書く、表計算の中だけで完結する、1つのアプリで作業し続ける——参照先がないなら、2枚目はただの空き画面です。

それどころか、2枚目に常時ブラウザやチャットを表示しておくと、視界の端の動きが集中を削る側に回ります。増やすかどうかは、広ければ広いほど良いという話ではなく、自分の仕事に役割分担があるかで決めるのが正解です。

2枚のコストは、お金より「首と机」

2枚にしてやめた人の理由は、だいたい体と場所の問題です。導入前に知っておくと、配置で大部分を回避できます。

  • 視線と首の移動。2枚を左右対称に並べると、どちらを見るにも首を振ることになります。よく見るメイン画面を体の正面に置き、サブ画面は利き目側に角度をつけて添える配置にすると、首の移動は大きく減ります
  • 机の奥行きと幅。モニターが2台載ると、机の手前の作業スペースが一気に痩せます。ここは次の節のアームで解決できますが、机の奥行きそのものが浅いと窮屈さは残ります
  • ケーブルと電源。電源2本と映像ケーブル2本が机の上を通ります。配線をまとめる前提で設置場所を決めると後がラクです

使わない日は2枚目の電源を切って視界から外す、という運用も、集中の面では意外と効きます。

2枚にする現実的な方法:デュアルモニターアーム

2枚化で最初に困るのが置き場所です。モニターの台座は2つ分になると机の奥をかなり占領します。そこで、2台をまとめて浮かせるデュアルモニターアームが現実的な土台になります。

サンワダイレクトのデュアルモニターアームは、クランプ式で机の天板に固定し、2画面を上下左右に調整できる3関節タイプです。耐荷重はアーム1本につき10kgで、一般的な事務用モニターを支えられます。支柱にケーブルを収納できるので、2枚化で増える配線の逃げ道にもなります。

ただし、アームは条件が合わないと物理的に取り付けられません。買う前に次の3点を確認してください。

  1. 天板の厚みが20〜100mmの範囲にあるか
  2. クランプを掛ける奥行きが約90mm確保できるか(天板の裏に補強板や引き出しがあると掛けられないことがあります)
  3. モニター背面にVESA規格のネジ穴(75×75mmまたは100×100mm)があるか

なお、この製品はノックダウン組立式(自分で組み立てる方式)です。

1枚用のアームも含めて、机とモニターに合う1本をどう見極めるかはモニターアームの選び方|机とモニターに合う1本を買う前に測る3つで詳しくまとめています。測る場所の具体的な手順は、こちらを見ながら進めると確実です。

2枚目のモニターは、フルHDの実務機で足りる

2枚目を追加するとき、高価な上位機は必要ありません。優先すべきはむしろ、いま使っている1枚目と解像度を揃えることです。解像度が違う2枚を並べると、ウィンドウを移動するたびに文字の大きさが変わり、役割分担の心地よさが損なわれます。

実売の新品では、XiaomiのMonitor A24iのような23.8インチ・1920×1080のフルHDモニターが2枚目の定番です。背面に75×75mmのVESA穴があり、先ほどのアームとそのまま組み合わせられます。入力はHDMIとDisplayPortの2系統です。

モニター選びの考え方そのもの(インチ数と机の広さの関係)は、別記事で詳しく扱っています。

首の移動が増えるのが気になるなら、1枚で横に長いウルトラワイドという選び方もあります。2枚の代わりになるかどうかは在宅ワークのウルトラワイドモニターの選び方の4つの軸で判断できます。

据え置き2枚が置けないなら、モバイルモニター

リビングの机や折りたたみデスクで仕事をしていて、据え置きモニターを2台も置けない場合は、モバイルモニターという第3案があります。

15.6インチの薄い板状のモニターで、参照しながら入力する仕事のある日だけ立てて、終わったら本棚にしまえます。ノートパソコンの隣に立てれば、その日だけの2枚体制が作れます。設置が要らないぶん画面は小さいので、常設の2枚と同じ快適さではありませんが、机の制約を崩さずに役割分担だけ手に入れる方法です。

モバイルモニターは接続方式やスタンドの形で使い勝手が大きく変わります。在宅の2画面追加から出張まで、使い道別の選び分けはモバイルモニターの選び方|在宅の2画面追加から出張まで、使い道で選ぶ15.6インチで整理しています。

まとめ:枚数ではなく、役割分担があるかで決める

  • 2枚が効くのは、見る画面と書く画面が分かれる仕事です。参照しながら入力する時間が長い人ほど効きます
  • 1つの画面に没入する仕事は1枚のままで変わりません。2枚目が誘惑になることさえあります
  • 2枚にするなら、メインを正面に置く配置と、デュアルアームでの設置が現実的です。天板の厚み・クランプの奥行き・VESA穴の3点を買う前に確認してください
  • 据え置き2枚が置けない机は、使う日だけ出すモバイルモニターで役割分担だけ取り入れられます

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